美容サロンの給湯システムのはなし

アニマルデザインリノベーションです♪

今日は美容室の給湯器のはなしを少ししたいと思います。
美容サロンの工事の中で、一番重要な部分、それが、給水給湯システムです。

月に一度の美容室、お客様はカットやカラーで綺麗になることはもちろん、シャンプーの時間を楽しみにしてらっしゃいます。シャンプーやヘッドスパなど、メニューや技術を磨いても、給水給湯システムにトラブルがあったら、お客様のとっておきの時間を台無しにしてしまうばかりか、もう２度とお店に来てくれなくなるかもしれません。
ですので、メニューや技術はもちろん、ピーク時でも安定して水やお湯が出るシステムが必要です。

よくサロンさんから問い合わせのある給水給湯トラブルといえば、

・蛇口のノブが取れた
・湯温・湯量が安定しない
・給湯器が突然動かなくなった
・お湯が出ない
ナドナド。

なかには、
給湯器から異音がして火を吹いた
と、恐ろしい問い合わせをいただき緊急出動したこともあります（汗）

お客様がいらっしゃって、カラーの最中だったりシャンプー中にこういうトラブルが起こることを考えるとちょっと怖いですよね。

給湯器の種類

給湯器はお湯を沸かす方式や燃料の種類、瞬間湯沸かしや貯湯タイプ等々様々な種類があります。
一つずつ紹介していきます。

ガス給湯器

その名の通りガスを使って瞬間的にお湯を沸かす給湯器。
都市ガス用とプロパンガス用とあるので、サロンのガスの種類を確認する必要があります。
家庭用と業務用とありますが、耐久性を考えると業務用がオススメです。
お湯をひねってから初めてから点火するので、お湯が出てくるまでほんの少し時間がかかること、捨て水が発生することがデメリットになります。
また、物件の水圧にも注意が必要で、水圧が弱いと、ピーク時に極端に水圧が下がったり湯温が変わったりするので設置前に水圧の調査と対策が必要となります。

エコキュート

エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットで構成され、ヒートポンプユニットで貯湯タンクの水を熱交換して貯湯タンクに戻す仕組みになっています。
もっと詳しくいうと、大気は圧縮することで温度が上がります。その熱を使ってお湯を沸かしているイメージです。
貯湯タンクは断熱材で覆われ、魔法瓶のような形状になっており、沸かしたお湯をしっかり保温していつでも熱いお湯が出るようになってます。

よく誤解されがちですが、電気はお湯を沸かすことや保温のためではなく、熱の移動にだけ使われています。そんな理由からとてもコスパが良く、安価にお湯を沸かすことが出来るのが最大のメリット。
また熱交換には待機中の二酸化炭素を使うので、地球にも優しい給湯システムになります。

ただ、もちろんデメリットもあり、貯湯タンクに貯めれるお湯に限りがあり貯湯タンクがなくなってしまった場合、次のお湯を沸かすまでに時間がかかること、また本体が大きいので置くスペースの確保が必要になります。

ボイラー

実を言うと、このボイラーが一番美容サロンに適していると言っても過言ではありません。
燃料はガス（プロパン/都市ガス）や灯油・電気などいろんな燃料のタイプがあります。
瞬間湯沸かし器との違いは、エコキュート同様、貯湯タンクに一定のお湯を沸かし保温して置く仕組みで、お湯を使えば使った分の水が貯湯タンクに補充され、常にお湯が沸かされた状態になります。また、本体に内蔵されたポンプでお湯を送ります。ゆえに、湯温や湯量が安定しているんですね。
また、給湯器とシャンプー台までの配管内をお湯がぐるぐる循環しているので、捨て水がなく、蛇口をひねればすぐに熱いお湯が出ます。

メリットが多いように感じますが、デメリットもしっかりあります。
デメリットは、配管が複雑になるため、設備工事費用が高額になる事、本体もなかなかの高額です。また本体が大きいので十分な設置スペースの確保が必要になります。